山を登るドライブコースを紹介
日本は土地の半分以上が山や高原になっています。
そのため自動車で国内旅行を楽しむ人の中には、そんな勾配が急でカーブのきつい山道の運転に慣れている人もいるかもしれません。
旅行の目的地へ向かう途中の道路も、景色を楽しんだり運転を楽しんだりできるのが、自動車旅行のよい点でもあります。
先ほど紹介した海の中を真っ直ぐに走る1本道とは対照的に、ここでは山を上る道路をいくつか紹介したいと思います。
白山スーパー林道
白山連峰を見渡すことができる、北陸でもっとも美しい山岳ルートと言われます。
石川県白山市と岐阜県白川村を結ぶこの有料道路は白山国立公園を通っているため、動植物保護の目的から夜間は通行禁止となっています。
また冬の間も閉鎖されます。
標高が高い道路では雪が降ったり道路が凍ったりして自動車での運転が危険、あるいは不可能なのです。
乗鞍スカイライン
岐阜県高山市の平湯峠から乗鞍岳畳平まで、3000m級の山が連なる北アルプスを走る、日本一高い場所を走る山岳道路です。
自然を保護する目的で、2003年からはマイカー通行ができなくなりました。
その景色はバスかタクシーで楽しむことができます。
富士スバルライン
河口湖から富士山五合目までを結ぶドライブウェイです。
標高2305mの五合目地点では富士五湖を見下ろせ、南アルプスや八ヶ岳などの絶景が楽しめます。
自然保護と交通渋滞を解消させるため、マイカー通行が禁止されることがあります。
津軽岩木スカイライン(青森県弘前市常盤野~岩木山八合目)
津軽富士とも呼ばれる岩木山を上る有料道路で、ブナの原生林に囲まれた70近いカーブを走ります。
カーブがとても多いので、もしかすると同乗者にはきついかもしれませんね。
しかし終点の八合目に到着すると、津軽半島の十三湖や北海道の松前半島をひと目で見渡せる雄大な景色を楽しむことができます。
この他にも山道を走る道路はいろいろありますが、自然公園内を通る道路も多く、自然保護の視点から自動車の乗り入れの問題が挙げられています。
乗鞍スカイラインのようにマイカー規制をするところも増えてきています。
自然と人が共存できることが課題のようですね。